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あなたこそ花だった、グレース・ケリー

あなたこそ花だった、グレース・ケリー
波打つ金髪、真珠の歯並び、刷毛で力強く描いたような完璧な眉、スクリーンで圧倒的に輝いたその美貌。その彼女がとうとう、本当のお姫さまになってしまったとは! 自身のどの主演映画よりも劇的なこの展開に、世界中が熱狂します。1956年4月4日、プリンスが待つモナコに出航する彼女は、花嫁としての幸せと、おとぎ話のような現実を受け入れた勇気に満ちて、間違いなくこの世でいちばん美しい大輪の花でした。

公妃としていつどんなときも衆視の注目を集めながら、彼女は環境の変化、文化と言葉の違いにくじけることはありませんでした。いつしか人々は彼女を母と慕うようになり、彼女がかつてハリウッドから来た外国人であったことを忘れました。花と庭仕事を愛し、子どもたちを愛した公妃。芸術を愛し、ファッションを愛し、献身的に家族を愛した公妃。

彼女の生涯を追いかけて、同じ世紀に生まれた私たち。今、当時の彼女と同年代になった私たちにとって、その生き方は、前世紀の偉人の伝記などではありません。ましてや単なるセレブリティのシンデレラ・ストーリーでも。彼女の残した等身大の優雅な物語は、こんなにもいきいきとしています。

あなたこそ、花、だった――

決定盤オペラ名作鑑賞